©FABtroni+camera
期日:2017年11月25-26日 会場:長野県南牧郡野辺山
天候:曇りのち晴れ 気温 3度 コース状況:ウエット、芝生
機材
サプリメント:Grico/Powerproduction
結果:(DAY1)21位(DAY2)19位
自宅から通える範囲の野辺山。金曜日から会場へと行き、コースレイアウトをチェックする。土曜の朝にはピットクルーのSNELLメンバーとも合流して、テントを設営して朝食を取りながら調和を図る。ピットでの打ち合わせはないものの、会話で感じ取れる物もあり大事な瞬間。時間になるに連れて選手は入れ替わりでテントの中は慌ただしいが、スタンバイ待ちの控室と代わり、ウォームアップも集中して行うことが出来た。
©FABtroni+camera
今回のレースキットで例年といいれていなかったことがある。ウエイブワン様より、先日届いたばかりのチーム仕様のクロススーツ。たかがワンピースではなく、裏起毛で冷たい風を遮り、程よく熱を放出する。更にはボディースーツの特徴である、引っ掛かりにくい事、動きやすいこの事が順位とタイムを短縮させてくれるパフォーマンス機材だ。
昨年よりも暖かかった日中の野辺山でも、日が陰り始める時刻のレースは寒さも通常に戻り始める。体を冷やさないようにじっくりとテント内でローラーを回し汗ばむように行い、実走で仕上げる。更にはアップオイルで筋肉の仕上がり状態を良くして、レースに備えた。
<Day1>
スタートは左の3列目よりスタート。第一コーナーで早速の落車が発生し、全快に漕ぎ出して急ブレーキ。機材の接触とタイヤのスリップサウンドがエキサイトさせる。タイヤの焦げる匂いを交わしながら、再び全開走行で走り出した。スタート位置より遥か後方に追いやられている状態で、数個の集団の途切れている箇所をスプリントを繰り返し、定位置まで順位を、3周程で上げられた。
©FABtroni+camera
しかし勝負はここから。ハイスピードとなるアスファルトの直線は、力の力量が試される。今回特に感じたことは、僕の使うアディクトCXは力を入れるだけ進んでくれる頼もしい機材。なるべくアウターを踏み、神がかった走りでレースが楽しくなってきた。
©FABtroni+camera
西陽が眩しく視界を遮るが、観衆はカウベルと歓声で盛り上がり、ラストラップの鐘のようなサウンドが永遠につづくのは、シクルクロスならではの事でペースを緩めるどころか力を振り絞る。
©FABtroni+camera
集団を一気にストレートで抜き去り、残すは点々と走るライダーを追うのみ。ストレートで苦しいながらも引かない選手に怒りながらも冷静にレースを進めて、ラスト2周。80%セクションのカウントダウンはゆっくりだったがペースを緩める理由はない。
©FABtroni+camera
結果前後すること無くそのまま21位でゴール。最低ラインの20位まで届かず明日に繋げるしか無かった。
©FABtroni+camera
<Day2>
再び会場入りは早朝に移動して、休憩スペースのテント設営からはじまる。今日は午後からの試走のみに徹するために、朝食と身支度をしてクラブ員のGRMコーチングと休息を上手く使って寛ぐ。車で少しだけ自分の時間で休息して、テント内の控室でファミリー的な大御所帯でこれもシクロクロスの醍醐味でもある。
©FABtroni+camera
昨日と同じリズムで準備を進め、試走へとでかけた。招待選手の海外選手とは重なることがなかったが大ベテランの小坂選手につかせて頂き、自分と2案ライン選択をインプットさせレースに備え、コーナーが連続する区間は渋滞を意識して最小ラインで回るシュミレーションをした。
©FABtroni+camera
スタート位置3列目の第一コーナーからイン側。自分の判断ではあまり並ばないが、そこへ吸い込まれるように並び、レース運と言い聞かせられている気がした。体を冷やさないようギリギリまで上着を着て、レースを開始した。
©FABtroni+camera
第一コーナーでは、上手く外側に流れてゆく選手の内側を走りかき分けてゆく。ホームストレートで再び全快走行してスピードをあげ、予行練習であった狙い通りのドンピシャ!最短ルートが順位を大きくあげた。フードコート入り口は機材をぶつけ合いながら流れで進み、ピットから森のつづら、クロスオーバーを進む。再び直線で踏みまくり、まだまだ混戦状態は続いていた。
©FABtroni+camera
時々絡む、國井選手、齋藤選手、合田選手のいる大集団に追いついて、得意のストレートで抜き去る。次第にバラけてきているので、なかなか集団で連携とは行かないが試走で一緒になった小坂選手でアスファルトのストレートで一緒になるが、一歩上手。登りきった際に交代したが、あまりに苦しくてペースを上げられず少しペースを落としてしまった。
©FABtroni+camera
レース後半は、パックスチームの集団。急激に冷え込んだ為に手が悴んでしまい、シフトレバーもママナラナイ。幸いして、Di2のボタン操作で助けられた。その他、シケインではバイクを落としそうになり、運良くシケインに跳ね返されて持ち変えることが出来た。
©FABtroni+camera
順位を上げるためにも必死になるが、冷静にミスをしないこともレースの鍵だ。結果的に2選手とは力量で振り切り、1人はミスで落車してこの集団から抜け出せて19位でゴールした。
©FABtroni+camera
2週間後は同会場で全日本選手権となり、白熱したレースに興奮度は高まる。今回の良かった点を活かしつつ、反省点を改善して頑張りたい。
沢山の応援、サポート、ありがとうございました。
チームスコット 松本駿