2016年5月30日月曜日

CJ#3富士見戦レースレポート

©kikzoPhoto

期日:2016年5月29日 会場:長野県富士見パノラマスキー場
天候:晴れ 気温 28度 コース状況:ドライ
距離:4.32km x 6Laps=25.92km

機材
バイク:SCOTT/スケール RC700 2016 メインコンポーネント:SHIMANO/XTRDi2 ホイール:(F)Easton Heist15x110 (R)SHIMANO/XTRカーボン
ハンドル、ステム、サドル、シートポスト:Syncros/FL1.0  グリップ:Ergon GE1Slim
サスペンション:FOX RACING SHOX /(F)32 Step-Cast 27.5 100mm CTD ADJ 1.5"taper (70psl)Kabolt15x110Boost コンプレッション+2 (体重63kg) 
タイヤ:IRC TIRE/MIBRO for MARATHON TUBELESS READY 27.5 x 2.25(1.8psl)
ヘルメット:SCOTT/ Vanish EVO2 /RCYellow
サングラス:OAKLEY /JAWBREAKER Lens/PrizmTrail 
バイクジャージ:WAVE ONE/レジェフィット
シューズ:Shimano/SH-XC90,CustomFit
チェーンオイル: Finish line/Ceramic Wax Lube&Wet Lube
サプリメント:Grico/Powerproduction
(レース前:エキストラバナーワンセコンドHCA
(レース中:クエン酸&BCAAワンセコンドライチ
(レース後:エキストラアミノアッシド /PROSPECグルタミン/ゴールデンタイムプロテイン/ジョイントプラス
Powerber/Powerbar チョコレートフレーバー PowerGel トロピカルフルーツ Gel Blasts レモン( レース前後)
ウォームアップ:Feedbacksports portableTrainer
結果:17位 

地元開催となる今大会の富士見戦は、車で20分(自転車でも30分)と通い慣れた環境の中で走れる事は、他に無いほどレースに集中できる。会場と自宅とのバランスを考えながら、レースのコースや気持ちの落ち着かせなど、普段慣れない遠征レースではできないリラックスして時間を過ごす。開幕戦に引き続き、バイクの機材とサポートはバスマンこと白井さんに託す。慣れた彼だからこそ任せられるし、気を使わない仲は最高のパートナーで、リクエストに応じて素早く対応していただける頼もしい。

また、今回のレースではスコットの試乗会も開催して、ブチョ−コーヒーとのコラボイベントなど盛大にスコットの存在アピールと、レース応援とフィードにも入っていただくなどとても心強い。

©kikzoPhoto

そして、地元と言えどコースレイアウトは知らされていないために新設のロックセクションと3個の段差セクションなどを部分的にしかチェックする事はできなかった。あとは、慣れたダートクリテのレイアウトのどこを使うかだった。金曜日の公式練習から始まり、細かくつなぎ合わされたコースは、点と点を結ぶかの様な全くリズムが無くて流れが無い。前日の試走でようやくコース全体のリズムをインストール理解し、夕方のミーティング終了後に一人でもう一度。ダブルフィードとロックセクションと階段セクションをウォーキングで確認。目に見えた混戦は、簡単に想像ができるほど、スタートまでに距離が無くて渋滞を招くレイアウト。静まり返るコースに一人明日のレースを想像しながら黄昏た。そして翌日までのスタート時間までの、バイクの最終セッテイング。補給類、食事、コース全体像をイメージしてレースに備える。ウオームアップもフィードバックのポータブルトレーナーで軽い負荷から重い負荷をかけ、実走でバイクとの相性をつなぎ合わせた。

招集で3列目スタート。周囲の様子を見ながらレースが始まった。トラブルは避けたいが、それでも始めの区間での位置取りはレースを大きく左右する。隙を狙ってダッシュをしようにも、狙うたびに前のライダーとのリズムが合わなくて、完全に抜くタイミングを失い集団に飲まれてゆく・・・。スタート直後のいい位置取りが無駄となり、渋滞に始まりロックセクションを担ぐ羽目に。と同時に落車するバイクが肘にヒットして出血しながらも、弾き飛ばしながらも払い進む。痛みはあるのの酷くは無いので、レース内の乱闘に喝を入れられながらも、冷静にレースを進めている。ジャンプエリアを過ぎると、得意区間のコーナーの連続が縦一列に続き2人前で中間のスキマを狙い順位を少しづつジャンプアップ。

半周を過ぎる頃には落ち着き始めるが、内臓の調子が悪くペースを上げる事に苦戦。長打に続く集団に続きながらも堪えつつ、14番手争いの波に吸い込まれながら3周回を終えていた。

©Hidehiro Itou

暑さによる脱水症状を防ぐべく給水を心がける。フィードではスピードが緩やかになる表側では無駄に登坂となるため1箇所のポイントしか無い。また、メインの取る裏側はスピードが上がるので的確に受け取る作業だが、ボトル、ジェル、かけ水と素早く受け取らねければならず、一か八かの受け取りも無駄に失敗となり、オフィシャルフィードでなんとか繋げた。
©KikuzoPhoto
残りあと3回。始めの坂で連続で選手が15秒前で4名パックで進んでいる。このまま進めば間違いなく追いつくチャンスはあった。フィードで一人追い抜き、次なるチャスを狙い前を追った。すぐ前に見える位置だがそう簡単では無い。そのまま周回を終え、ラスト2周!何としてでも追いたいところだ。タイミングよくメリダの小野寺がカムバックしてペースが上がる。数回ペースが上がらなかった彼だが、今回は勢いがあるのでこのリズムで引っ張ってもらうためにジョイントする。得意のスイッチバックということもあり、フィードも素早く受け取りガンガンペースを上げまくる。既に優勝争いなど圏外ではあるが、間違いなくアタックのハイスピードは勢いが違うので気持ちがいい。
©KikuzoPhoto
パスするタイミングも難しい区間であるので、するりと抜けた時は掛け声の合図で再び加速してジョイント。さらに加速した時はさすがに離されてしまったが、依然勢いを保ち最後まで止めずに進む。
©Hidehiro Itou
立体交差から10秒!さすがに追いつくことが無く、17位でゴール。まだまだこの位置でから脱出できずに苦戦を強いられているが、久しぶりのハイタッチゴールはファンとの融合であり、応援してくれた一体感はまた格別だ。

全日本までのプレ大会となる今大会は重要な意味のあることだった。今回得たハイスピード域を生かし、前半失速した失敗を修正して大舞台に爆発できる様、レースを盛り上げられる様に期待に応えたいと思っています。暫くの沈黙でカムバック出来たと言える様に実りある日とトレーニングを積み重ねていきますのでおたのしみに!
応援ありがとうございました。
チームスコット 松本駿

大会関連サイト:http://j.dynoco.jp
オフィシャルブログ:http://teamscottjapan.blogspot.jp
Facebookファンページ:TEAM SCOTT JAPAN

2016年5月29日日曜日

CJ#3富士見戦終了


気合いの入れた富士見戦終了しました。前半は、スタートの波にのまれてしまいました。
それから何とか巻き返しを図らおうとしながらも、内臓の調子が悪くリズムを整える事に苦戦していました。

後半から整い、沢山の応援もあり、自分らしさを出し始め走り出しました。

結果的に17位でゴールとなりましたが、全日本までの課題を見つけることができ、まだまだですが内容的にはキッカケ作りを感じるレースとなりました。

応援ありがとうございました!
前方者の落車に絡み、肘を負傷…。これもレースです。



2016年5月27日金曜日

ツアーライド開催しました。


毎週水曜日開催として始まりましたツアーライド(詳細はこちらで)ですが、今週はロードトリップとして50kmでしたがマンツーマンなので100km。今回は岐阜の多治見市よりお越しのNさんとマンツーマンライドとなりました。実はいつもMTBでご一緒する事がありませんでしたが、cx車にスリック仕様。天気は曇りなのに小雨が降る始末・・・。と思いましたが、そのときだけ。今回は以前に走った事のあるスリックツアーでのルート案内となりました。
向かった先は、野辺山最高地点。そして、トレーニングで何度も通過していた、前から気になってカントリーさんに。
最近目にするようになりましたが、バイクスタンドもあります。地味に重要なポイントですよね。自転車の皆さん寄ってくださいねーオーラが(笑

途中には足湯にも寄ってきました。走りの途中にリフレッシュして気持ちいです!そして、オススメのジェラート屋さんへ!と思いましたが、水曜日定休が多い(涙
代わりにストーブ屋さんでカフェして、斧を見て駄弁って・・・。
5時間を約100km走破して終了。
お疲れ様でした!

ちなみに次回は 6/1トレイルツアーライド(マウンテンバイク中級編)になります。




そして、昨日はパノラマスキー場にてサイスポの撮影でした。気の合う方と、乗りながら記事を決める、僕よりジャンプのうまい作家でもやってんのか?みたいなノリのコイチロさんと、レーシングサーキットでもよく話す仲の無駄に何でも自慢し合う仲でもあるRさんとあーでもないと言いながら、これどう?とアイディア出して、あーいいねーなんて決めて行く不思議な原稿。ほんと楽しみです(笑
この記事は、販売日が近くなりましたら、お知らせいたします。


そして、仕事を終えたら遊ぼうぜ!なノリで、我が家のお庭へ。コイチロさんの意外な目線は家庭菜園でして、まずはそれから(笑
そしてセッツセコと土を盛って、普段の3倍スピード。みるみる修繕されて、見事にいい感じで走れるようになりました。



その後も一人で火がついてディグ。夢中になれるってスバラシイです(w
そして期待した雨はそれほど強くなくて、週末のレースと考えると降って欲しくも無く、庭には沢山降ってほしい嵯峨・・・。

さて、レースに集中っす!

2016年5月24日火曜日

FM軽井沢の収録とお知らせです!


チーム・スコットで知り合いだったウインターチームであり、FM軽井沢のチーフディレクターであり、テレマークスキーヤーの成澤さんと初のご対面をしてきました。
初めてのお話でしたが、何とも以前からあった事のある様な中で話ができて不思議。




そして、今回は成澤さんがチーフディレクターで携わるFMラジオ,FM軽井沢の番組、プロスノーボーダーの田中幸(タナカサチ)さんのハッピーラジオの収録にゲスト出演として、写真家のマッシューこと植田めぐみさんと収録に行ってきました。


今回は実は初めてのラジオデビューとなった訳ですが、ヘッドフォンや音声を取るマイクを自分の目の前に見て超緊張。(実はこの場だけw)簡単に自分の言葉でリスナーに表現するとは、ほんと難しいけど、欲が出てきますよね。

内容的に20分程度ですが、話し足りない感じで、曲紹介も踏まえながらマウンテンバイクについて、レースについてなど簡単にお話しさせていただきました。

放送は、来週のジャスト富士見戦のレース時間。現地軽井沢だけじゃなくて、インターネットラジオで聞けますので、現地ではフイードで?是非聞いてくださいね。





以下案内詳細です!
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放送5月29日(日)14:00〜14:55
【FM軽井沢新番組ハッピーラジオ77.5MHz】
■タイトル:
『田中幸の Happy Radio』
■放送日時:
毎月最終日曜日14:00〜14:55
■出演者:田中幸、成澤泰成
アスリートトーク&ミュージック
■RADIO
〈FM軽井沢 新番組〉
プロスノーボーダー田中幸、初のラジオレギュラー番組!
『田中幸の Happy Radio』
毎月最終日曜日 14:00~14:55オンエア
インターネットラジオで聴取!(リンク埋め込みURL:http://fm-karuizawa.co.jp/internet_radio.html)

 #FM軽井沢インターネットラジオ
http://fm-karuizawa.co.jp/internet_radio.html
#FM軽井沢
http://www.fm-karuizawa.co.jp

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という事でしたが、レポートもさっさとやっつけて、リカバリーライドに。意外にも疲れは来ないので快調に。泡てずにコンディショニングして、富士見戦です!




2016年5月23日月曜日

セルフディスカバリー王滝レースレポート

©Tamo


期日:2016年5月22日 会場:長野県木曽郡王滝村
天候:晴れ 気温 25度 コース状況:ドライ
距離:100km

機材
バイク:SCOTT/スケール RC700 2016 メインコンポーネント:SHIMANO/XTRDi2 ホイール:(F)Easton Heist15x110 (R)SHIMANO/XTRカーボン
ハンドル、ステム、サドル、シートポスト:Syncros/FL1.0  グリップ:Ergon GE1Slim
サスペンション:FOX RACING SHOX /(F)32 Step-Cast 27.5 100mm CTD ADJ 1.5"taper (55psl)Kabolt15x110Boost コンプレッション+3 (体重63kg) 
タイヤ:IRC TIRE/G−crow TUBELESS READY 27.5 x 2.25(1.8psl)
ヘルメット:SCOTT/ Vanish EVO2 /RCYellow
サングラス:OAKLEY /RADER EV , Lens/Slateバイクジャージ:WAVE ONE/レジェフィットシューズ:Shimano/SH-XC90,CustomFitチェーンオイル: Finish line/Ceramic Wax Lube&Wet Lubeサプリメント:Grico/Powerproduction (レース前:エキストラバナーワンセコンドHCA(レース中:クエン酸&BCAAワンセコンドライチ(レース後:エキストラアミノアッシド /PROSPECグルタミン/ゴールデンタイムプロテイン/ジョイントプラスPowerber/Powerbar banana PowerGel トロピカルフルーツ Gel Blasts レモン( レース前後)
ウォームアップ:Feedbacksports portableTrainer
結果:3位 タイム4:44:09 

2006年より出場し続けている王滝のレースは11勝し、多くの失敗やトラブル、機材トラブルの大半がパンクで、2度パンクしても優勝したり、大接戦で最後の下りでパンクして優勝を逃したり、ぶっちぎりで勝てた時もあり、勝負にも様々なドラマがある。ここ数年のモドカシイ成績を吹き飛ばすような展開と結果を出したいと、過去の自分をインスピレーションさせながらトレーニングを見直す。また、連戦でレースを走る事での仕上がりから、レースで必要不可欠な人と競り合う事とスピード感覚を犠牲にしてまですることの別のアプローチ。厳しいトレーニングと休養を織り交ぜて、決戦の王滝までのレースに備えた。それでも、3日前のギリギリの走り込みもやりすぎかとも思える調整。しかし、回復に専念して良い方向へと進み確信できたのは当日の朝に成るから、コンディショニングは難しいとも感じた。

<ファンツーリング>
前日はファンライドツーリングのアテンドで、ゆっくりと走るメンバー担当で20kmのコースを走りに出かける。川の水位で路面がどう変化したか?日差しの強さでどのように自分に影響するか?気候の違いなどを体で感じながら、明日に備えた最終チェックも。と同時に仕事的にも、メンバー全員の気配り、ペース配分と楽しめたと思える満足度も重要だ。触りのみ御嶽山を見ながら、今日の目的地で記念撮影。違うレベルのライダーと走る事でどう楽しんでいるかも興味が湧くところで、いろいろなライダーと話しを咲かせながら、明日参加するためのレクチャーや今後の楽しめるようなワンポイントなどを講習して、参加者全員で明日に気持ちを向け終了した。

<アイドリング>
普段のレーススタート時間からは考えられないほど早い。睡眠時間を確保するために早めの就寝。夜中の3時に起きて身体を目覚めさせ、スタート時間までの自分リズムを作り出す。考えすぎずかつ、ことを確実にこなす。スタート1時間前の5時に到着し、気温は6.5度と肌寒い。ポータブルローラーでウォーミングアップというよりも、身体をアイドリングで目覚めさせる感覚でゆっくりと回し、スタートに備えた。

<バイクセッティング>
春の王滝はとにかく登坂勝負。時計回りのルートは全体的に登坂が多く、苦手意識の高い尖った岩でサイドカットもありえるため、普段よりスピードをセーブしてもどかしさをギリギリで攻める。そのために、バイクは前後サスペンションのある方がが有利に決まっているが、攻めの走りをするために初のフロントのみサス付きのリジットバイク、スケールをチョイス。SDS(ショックダンピングシステム)というシートステー側がバネ板の様に撓んで推進力に変える構造の機能を兼ね備えているので、決して硬い訳ではない。むしろタイヤ圧を落とし、ペダル回転数を早くすれば充分なサスペンション構造に近づけて、登坂での推進力につながるを狙いだったのだ。また、新型のフォックスは、安定した動きと軽量担っているし、軽くなった分のパンク対策でシーラントを多く入れられる。また、必要最低限にコンパクトな装備にして、サドルバックにCO2ボンベとチューブ。ボトルゲージに挟み込む様にニンジャというクリップ式ツールボックスを素早く取り出せるように右に向けにセット。
タイヤはサイドが一番グリツプして、転がりの軽いGクロー。フロントチェーンリングは軽めの32Tにして、チェーンも長めにして、オイルもワックスをベースにテフロンを馴染ませた。





スタート定刻時間が迫り、先頭へと並び、安全祈願でレースはパレード走行で始まる。平坦走行でしばらく進むため、レベルがバラバラだし、写真を撮りたいとか一瞬でも先頭で憧れの位置で走りたいと迫ってくるので、気を抜けずにハラハラだ。今回は特に会話が少なかったのは、間に見慣れない慣れないライダーが挟まり、走るリズムが違う事。対向車の誘導トラブル2件と、意識を取られつまらないトラブルを起きないようにして、ストレスを感じていた。先導車が外れ、本格的なレースがここから始まる。縦一列で一気にスピードは上がるが、気狂いにダッシュする形ではなく、なんとなくの戦闘モードへ。牽制しながら、互いに先頭を引き登坂へと駆け上がる。あっという間に5名ほどに絞られ、自分の身体の班のが良い事を確認。

展開は積極的に池田選手に猛烈なアプローチで ”どうだ速いだろ!” と先頭を走る。バイクの機能をフルに生かすためにもケイデンスを高めにトラクションと推進力を産ませる事だけにフォーカス。相手の呼吸を確認しながらも、池田選手、岡本選手、宮津選手、後ろから山中選手と絞られ、登坂では余裕の展開があるが下り区間はパンクというトラウマが頭を引きづり、池田選手と宮津選手が進む背中を見送る形で、サイクリングモードへと後ろに引っ張られている自分がいた。登坂で追いつき、下りで離される。そのままの状況が進み、20kmを通過していた。

展開があったのは、その後10kmから。練習でも一緒に走った事のある、優勝候補として一人に挙げられる岡本選手が余裕で先頭に上がってくる好調ぶりを見せながらもパンクで後退。先頭は下りが長く続く区間で必死に追うも、追いつけない。登坂で巻き返して追いついてレースの展開を見定める。何年ぶりに味わう?このワクワクしたビクトリーロードを感じるのが久しぶりで、ここからどう展開するか?冷静に焦りから自信に満ち溢れている自分がいた。そう、既に数年前の自分にインスパイアして走っているのだ。3人のパックで先頭は形成され、この後に現れる一番辛いガレた登りでどう攻めるか?また、自分のペース、ライディングフォーム、ジェルのタイミング、距離。気を紛らわす時間などどこにも存在しないが、景色を眺める余裕だけは欲しいところだ。

一見すると整地されて安定して見える道はフカフカで、浮き砂利でハンドルが取られやすく、尖った岩が影を潜めている。タイムを更新するどころか、体力の消耗にリジットである利点が、差をつける事が難しい区間となっていた。森から数回見える道の先から確認できる範囲では2分の差。それでも登坂となれば、今の状況も自分へのチャンスへと活かせる。長いレースでは、5分以内では逆転は大いにあり得るからこそ、気を緩めずに進んだ。

毎年正念場となるガレ場の登り。ちょうど60kmを越える手前になるだろうか?水が流れ浮き砂利が体力を消耗させる。やっとの事で通過するも、前も後ろも見えず淡々と進んでいた。チェックポイント2、3と通過。依然2分差で大きな変化が無いが、孤独との戦いでは自分を信じて漕ぎ続けるしか無い。また、給水もここを逃すと湧き水で補うため、登坂の軽さと気温、残りの水量も半分以上残っていたので、そのままかけに出始めていた。

70km通過。”もういい!”精神的にも極度の疲労が訪れていた。標高も高いところでは1600メーター、現在でも標高は1400メータと高い。エアサスの通常より気圧により高めになって調整しなかったために、さらに身体への衝撃がダメージとなって蓄積されて来ていたのだった。”何が楽しいのか?”脳裏には苦痛しか思い浮かばない。悪いサイクル、ネガティブに思う事は考えるだけ無駄に、強い強風の向かい風と同じ。”もっと楽しめ!もっと攻めろ!”自問自答が始まるが、42kmのライダーと共有するようになるとその苦痛は一気に消え、励ましあう(大半のライダーは苦しくて無言だが、自分に言い聞かせる)ように追い越し際に”頑張れ!”と、言っていると不思議な事に自分へのパワーにつながって来ていた。

山中選手と競り合った数年前のレースを思い出し、登りのピークポイントを見定める。2位との差は1分にも満たないとの確かな情報を頼りに、諦めかけた自分を呼び覚ます。確かここまでが、誤算となり数回の登りに心を折る事なく通過し、下り始めた。あとは下るのみ。ゴールラインは、昨年よりも遅いタイムでだったが内容は良い走りができた。という気持ちで終えた。

疲労困憊で終えたレースも、対策を練って9月の120kmを走り来年へと繋げたい。たくさんの応援ありがとうございました。引き続きレースは今週末へ。まずは回復させることから次のステップアップへと繋げます。


チームスコット 松本駿

オフィシャルブログ:http://teamscottjapan.blogspot.jp
Facebookファンページ:TEAM SCOTT JAPAN

2016年5月22日日曜日

春の王滝終了

©️tamo
セルフディスカバリーアドベンチャーイン王滝村が終了しました。数回トップを走り、積極的な走りをすることができて勝利への快進撃をチラつかせましたが、今一歩及ばすに最終的には1位の池田選手に6分差、2位の宮津選手に2分差の3位となりました。

終盤には前と1分差と聞いて、追い上げましたが、優勝を勝ち取る1分とは欲が上がらず…(^^;;

この調子で、CJもかっ飛びます!応援ありがとうございました。

2016年5月19日木曜日

ロードライド


昨日のブログネタ沢山の反響がありました。大変嬉しいことですが、基本となる楽しめるツボはここ何十年と変わってはいません。本当こっから先に書きたいのですが、作らせていただいたらってことで(苦笑

さて、2日連続で今週末の王滝の締めとなるトレーニングをしてきました。本当ならオフロードを乗りたいところですが、気になる目的となればロードバイクも有効的な手段ですのでね。


そして、昨日は山頂で偶然声をかけられて、親子?なのか、都内より少しだけ自転車をするおじさんと女の子2名。初めて見る電動シフトに驚き、バイク重量に驚き、金額に驚き、ここを走ってきたことに驚かれてました。そんなことも普通が非常識となった今では?そうだよね。としか言えませんね。違う価値観と今ある環境。本当ありがたいと思える日でした。


2016年5月18日水曜日

本来の楽しみ方とは


FBの話題からずっと考えることがあったのですが、いいねの数が多かったのでこの話題に触れたいと思います。世界選手権から草レースまで、様々なレースや種目もこなしてきました。レースだけじゃなく、トレーニングやサイクリング。機材の進化も色々あって、その時代の楽しさは今でも変化してきているのは間違いありません。

きっかけは、一人の書き込み内容は下記になります。

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こんなレースが増えてくることを願いますね。そして、初めて走る人や愛好者も楽しいと思えるコースは少ないと言う事実も、参加者が減少する理由だと感じていただきたいです。


国際基準?が、危険なだけ、度胸1発、スピードが出るだけじゃなくて、スリルを感じられるコースをライダーみんなは求めているんですよね。例えば、キャンバー走行は難しいけど、純粋に面白くない。キツイ斜度の登坂は、時間稼ぐだけだけど、その後が面白いコースターダウンヒルがあるなら…。昔のゲレンデさの坂レースみたいに。でも、機材が進化するから、コースも進化、レースも進展しなきゃね。

この記事は海外で活躍した事のあるダウンヒルレーサーが言うんだから!
以下彼の投稿内容です。(勝手にゴメンね。ワダくん!)
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八幡浜のXC行ってきました。結論からいうと最高のコースと運営だったと思います。
コースはとにかく楽しい。MTBのクロスカントリーをしっかり楽しめる。久しぶりに自転車が素直に楽しかった。
そして、行政で盛り上げようとしているのが感じられました。レース関係者でない観客の多さ、様々なブース、美味しい食べ物がずらり....、文句の付け所がない感じです。来年も絶対に行きたい。
最後のエリートのレースは良い戦いが見れたと思います。絶対に勝たなくてはいけない日本の絶対的エース Kohei Yamamoto選手に食らいつく Yoshitaka Nakahara選手。どんどん海外に出て活躍してもらいたいですね!
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といった内容ですが、もっと詳しく読んでいただきたいと思います。
もちろん、運営側のやJCF側の考えもあり、成り立っている訳ですが、エントリー費の増額や競技人口の減少、色々な問題として考えていかなければなりません。まず第一にイベント参加者が楽しめるか?ってことになるんだと思います。残念ながら、僕の関わるダートクリテ、アドベンチャー富士見などのイベントもコースに制約が出てしまったり、色々もどかしいところが多いのは事実。それでも、八幡浜がイベントとして盛り上がりを見せているのには、貪欲な欲求があって、八幡浜を楽しんで行ってもらおうという本心があるからではないかと思うんですよね。

とある時にレース終了後に飲み屋で偶然にも隣の席の方が地元大会に関わる方で、農園をやる片手間で、先を見据えた儲けのない話を進めていました。つまりは、目先だけでは儲からないけど、次第に自分の農園に活気を取り戻すための努力を探している状態でした。あんたにみかんを各レースで売ってもらうのはどうだい?本気な様な?冗談交じりに話がありましたが、どうしたら盛り上がるか?って、聞かれたので、ゴジラセクションから森を抜ける所、ダブルトラックが木に隠れて最終展開だけでもグラウンドから見えたら面白いから、木を切ればいいです!と言った数年後、コース脇の木は切り倒されて見渡しがよくなっていました。

また、地元のお祭りイベントを同時開催で、地元民に関心を寄せる。近所の学校から会場までを午前中いっぱい徒歩。小学生親子が大半で、会場到着が最高峰のエリートクラスのスタート時間なんですよね。観衆が多ければ出場する選手も気持ちが高まるし、出たいと思う選手も増える。(残念なのはゴール後には10%も減りますが((汗)全国から選手が集まるんだから見ようよ。って目論見が素晴らしいところ。
その他、出店も多くて、レースの参加賞がうどん、カレー券がもらえる。

コースも愛媛の自転車屋さんが、ボランティアで汗水流し手作業で始めた場所。中には儲かるんでしょ?おいおい、儲かるどころか持ち出しが多くて、周囲の厳しい風もあった様で投げ出したと伺っています。その流れ誰かが引き継ぎ、今の国際レースに進展するまでなった八幡浜なんですが、ご存知でしたか?

話は長くなりましたが、コースが面白ければ満足度が上がり、競技をやら無くともそこへ走ってみようと訪れる訳ですよ。先日もアメリカ遠征に行った訳ですが、レースだけで無く、様々なトレイルへ行きました。4年ぶりのトレイルでも楽しめる。それは何か?ラダーや人口セクションも多く見ますが、そんなのも無いのがなぜ楽しめる?気持ち良い景色もありますが、流れある気持ちよく走れる感じ。ザザーって、ドリフトして楽しむのもありますが、テクニックがなくとも楽しめるのが日本には少なすぎ。レースに限っては、変に難しかったり、体力勝負なだけ。単純に体力やテクニックがある人ならどこでも楽しめるんですが、年齢問わず、車種もホームセンターで売っている自転車でも楽しめればいい訳ですよ。それがあるシンプルな理由でアメリカに出向いてしまうんですよね。(最も他にも憧れがたくさんあるからですが)

純粋に今の日本の競技は、シクロクロスに流れてしまい、マウンテンバイク本来の楽しみながら乗っていた姿が消えてきている気がします。
どうせならパノラマで作らせてくれないかな〜。どっか近所で作らせてくれないかな〜なんて思いながらも思っていますが、ご用命があれば出向きたいとも思っています。

オリンピックイヤーでもあり、こんなシーズン真っ只中に書くものなんですが。
会場の盛り上がりを沢山の方に今一度見せてあげたいですね。














みんながハッピーにならないとね!

2016年5月17日火曜日

ブログ引っ越しました!

©dsk24

永らくのブログから、心機一転でこちらのビックマシュンブログとして、日々の暮らしなから非日常のレースまでを情報発信していきます!改めて、こちらのサイトからチェックをお願い致しますネ‼︎‼︎‼︎‼︎

なお、過去のマシュンブログもそのまま残しておきますので、引き続きチェックしてください。
よろしくお願いいたします。